5月の庭
5月は庭が1年で一番輝く時、宿根草や一年草も競い合うように花を咲かせます 。
まだ、蚊も出ていないし暑くもないので、庭仕事には最適の季節です。
暑くはないとは言え、庭にとっては乾燥の時期。水切れを起こしやすい時期でもあります。
草花にとっては成長期で、水を良く吸い上げるので気付かないうちに乾燥しすぎになってしまいます。
特に、鉢植えの植物は土の量が少ないので、要注意!
根元の乾燥状態を見て、根元に水をあげましょう。
薔薇や木々には虫や病気の元となる菌もつきやすいので、水で洗ってあげることも大切です。
芝生の手入れと植え込み
芝生はこの時期に勢い良く伸びて、高麗芝などは高さも横にも生育が盛んです。
ここでは特に一般的な高麗芝についてお話します。
庭に敷いてある芝の手入れ
5月になると新芽も出そろい、ほふく茎も伸びてきます。
この時期の芝生は「こまめな芝刈り」が重要。
①まだ、茶色の芝が残っていたら上の部分は芝刈りしましょう。下には新しい緑の芝が生えています。
ここを揃えてカットすることで、目数も増え後に絨毯のような芝生になります。
日差しを根元に届け、水やりを欠かさないことが綺麗な芝生を作ります。
②肥料もこの時期です。芝生専用の肥料をまいておきましょう。
③雑草の除去
雑草の除去は大変ですが雑草が根を張る前に取っておきましょう。
根を張って大きくなった雑草を引き抜くと、そこだけ穴があいてしまいます。
そこに新しい芝生が生えてくることは、ありません。新しく土を足し芝生も足さなければならなくなります。
その方が大変ですね。
除草剤も売っていますが、芝生の芽もまだ弱いのでおススメしていません。
雑草と一緒に芝まで枯れて、その後育たないことがあります。(実体験)
④先程も書きましたが、芝生は「お水と太陽が大好き」です。
朝と夕に水やりをわすれずに。簡易のスプリンクラーはホースにつなぐだけで自動的に水やりができます。
10分から20分楽できますね。
新しく芝生を敷く
芝生は午前中に光合成を行います。四季を通して陽の当たる場所が芝生の最適地です。
①芝生は野芝、高麗芝と姫高麗芝がポピュラーです。
踏み圧の抵抗力が強く,強健でグラウンドなどにも使用されています。
*野芝は耐寒性、耐干性、耐病性に優れ、色は淡緑性、葉幅は広い。
*高麗芝は一番日本の家庭に適している芝。
:姫高麗芝は耐寒、耐干性は弱く、色は濃い緑。管理に手がいる。
実際、高麗芝と姫高麗を植えてみたので、私の個人的な感想ですが
高麗芝は良く伸び、夏など芝刈りがとても必要ですが、剥げることも枯れてしまうこともなく丈夫でした。
姫高麗はグリーンの色が濃くて、上に伸びづらいので綺麗でしたが雑草に負けたり横に広がらないので几帳面な手入れが必要です。
それぞれ、特徴があるので自分の好みと環境に合わせてお選びください。
5月の庭のお手入れ
5月は春前に植えたお花と夏のお花の交換時期。又、宿根草や木々のお手入れが必要な時期です。
まだ、頑張れそうなパンジーやビオラですが、水が乾いてしまうとすぐにぐったり。
この時期は水切れに注意が必要です。
①枯れた花柄はこまめに摘んであげましょう。そうすることで病気を防ぎ長くお花を楽しむことができます。
夏の花に入れ替えるまで、綺麗に咲いて楽しませてくれるでしょう
②近年は季節が少し先倒しの傾向にありますね。地球温暖化の影響でしょうか?
春のお花が済んだら夏のお花に植え替えてみましょう。
夏はカラフルで元気なビタミンカラーが沢山、花屋さんに並びます。
ペチュニア、インパチェス、ひまわり、アスター、マリーゴールド、カーネーション、ラベンダー、
芍薬、牡丹、ライラック、アザレア、ヒバーナム、クレマチスそして薔薇。
③成長期なので肥料をあげましょう。
④土の状態を見て、乾燥している状態が早く起こるなら保水性、保湿性のある土を補足してあげましょう。
バーミキュライト、パーライト、腐葉土などを花の種類に合わせて選び入れ込んで下さい。
5月の庭の様子
5月の庭の様子です。私の庭は雑木林の庭です。
植木職人の方が植えた、ケヤキや紅梅、シマトネリコ、キンモクセイ、モチノキ、の他にアメリカサルスベリ
紅葉、トキワマンサク、プリペット、カイヅカイブキ、ヤマボウシ、サクランボの木、オリーブ、モクレン
これら大きな木の他に、自然のクスノキや名前も知らない木々が庭を囲んでいます。
四季折々、楽しませてくれる庭ですが、労力も半端じゃないんです。(>_<)
では、ちょっと5月の庭
柏葉アジサイの蕾も、もう出番をお待ちかね!今年も大きな白い花をたくさん咲かせてくれるはずです。
出始めたばかりのグリーンの葉っぱも形がとても好きです
毎年、家の前を通る人たちが「ステキ」と褒めてくださる柏葉アジサイも平成5年に我が家に来ました。
がんばってるなあ。ありがとう。
ここは駐車場から玄関に抜ける小道です。2段の階段を上がって砂利を敷きS字にカーブしている道を作りました。ここは半日陰なので、八重のコデマリやジャスミン、柏葉アジサイ、クリスマスローズ,シダ類、ローズマリー、
セージなどを植えてこの道を良い香りでお出迎えするようにしています。
今は矢車菊もたくさん咲いています。シロタエギクのシルバーリーフと重なって庭を彩ってくれています。
ここは中央の庭。朝日からずっと一日中陽の当たる場所です。
近所の散歩をしている時に、矢車草が沢山お庭に植えられているお宅があって、とても綺麗でした。
スッと立った茎と先に咲く矢車草の花が、毅然として自信ありげで爽やかで好きになりました。
レースラベンダーは玄関横の鉢植えです。以前は地植えしたこともあったのですが株が大きくなりすぎて
困ったので鉢植えにしました。
玄関横は鉢植えを何個か置いて四季に合わせてお花を替えることができるようにしています。
前を通る方からもお花が見えるように、楽しんでいただけるように配置しています。
ラベンダーの種類は風通しの良い所を好み、湿気に弱いので同じような性質を持つ花か、単独、同種で植えます。
水のあげすぎに注意です。レースラベンダーは蒸れに弱いのでこの時期から秋まで剪定や摘心を行い、風通し良くしてあげましょう。古くなった枝や枯れた花はこまめに取り除いてあげましょう。
5月は少し日差しも強くなって、庭仕事をしていると木陰が有難い存在です。
モミジやキンモクセイでできた木陰でシンビジュームものびのび育っています。
大きな木々は落葉樹を主庭に植えました。
5月は新緑の季節。ケヤキの細かい葉が風に揺れて綺麗ですし、クスノキには珍しいアゲハ蝶がやってきます。
鳩が巣をつくったり、ヒヨドリが大群できたり、野鳥の観察ができるのも木々のお陰です。
コロナの規制のため今年は薔薇園のお花見も中止になってしまいました。
自由に動ける平和な日常に改めて感謝して、早くそんな日々に戻ることができますようにお祈りしています。
いつか、そんなこともあったねえって言えますように。
去年買ったベージュの薔薇(画像も昨年)↓今年はまだ咲いてないので待ち遠しいです。