庭づくりを自分でやってみる

自分の庭は自分の思い通りに作りたいと思っている方多いでしょう。でも何から始めればいいのでしょう。
まっさらの庭はどこから手をつけていいのか分かりません。自分の思い描いた庭に近づけるために
何をすればよいのか。そのお話を少ししたいと思います。

では、まず庭づくりの基本と形を中心にご紹介します

ガーデンスタイルを決めること

ガーデンスタイルというのは全体の景色ですね。例えば洋風の三角屋根のお家に日本庭園は少しアンバランスな気がします。お家も含めて借景も含めてお庭のスタイルを決めると素敵に仕上がります。

絵本作家であり世界でも有名なガーデナーのターシャ・テゥーダーの庭のように広大な敷地に古い小屋と花々、愛犬を連れて庭の手入れをするターシャの姿までが、美しい庭の一部のように感じられます。

調和がとれた庭は美しい世界をつくりますね

ガーデンスタイルは大きく分けると5つくらいに分けられます。

  • ナチュラルガーデン 自然な美しさを生かしたガーデン
  • ボーダーガーデン  後ろの壁面や柵などを利用して後ろを高く前を低く草花を配置する
  • シェードガーデン  日陰になる庭に日陰に強い植物を配置して作る庭
  • ロックガーデン  石を利用してそこに草花を植え込んだガーデン
  • ジャンクガーデン  味わいのある小物や什器などを置いて作るガーデン

自分の庭の面積や家に合った雰囲気を考慮しながら、庭のスタイルを決めていきましょう。

ナチュラルガーデン

pinterestより

植物たちが生き生きと育つ自然の雰囲気がナチュラルガーデンです。
その土地で育てることのできる草花を利用して、カラーをまとめたり自分の好きな草花を植えて作ります。

  • ただ漠然と植えるのも味があるのですが、ベンチやテーブルなどをいつか置くかも知れないときは
    将来を見据えて設計しておきましょう
  • シンボルツリーの配置を決めましょう。木は年々大きくなるので成長した姿を考慮して木を選びましょう
    落葉樹は枯れ葉が沢山落ちます。常緑樹にするか落葉樹にするかも選択しましょう。
  • レンガや敷石を利用すると、一段と美しい風景ができあがります。

ボーダーガーデン

ボーダーガーデンは後ろに壁面や柵や垣根を利用して作られるガーデンです。
代表的なのはイングリシュガーデンに観られる洋館の周りや外壁の周りに草花が溢れ咲いているガーデンです。

見栄えの良いボーダーガーデンにするには

  • の主役としたい好きな花を決めましょう。白い薔薇がすきなのでツル薔薇にしたいとか
    アナベルが好きだからメインにしたいとかです。メインの花が決まったらどこに植えるかです。
    まずは、日当たりや風通しを確かめましょう。薔薇などは日当たりが非常に大切ですが
    品種によっては、直射日光に弱いものもあります。
  • 庭全体の配色を考える。メインの色が決まって植える場所を確保したら、後ろには背の高くなる花を手前に低い花を配置して植えこみます。
  • ただ、最初から全てを配置できるわけではありません。四季のある日本ですから作り始めたときの
    季節によって植えられる花も違います。気長に庭を成長させるつもりでいきましょう。
  • 宿根草を選ぶ。宿根草は翌年も花を咲かせてくれる花です。ただ、根を伸ばして庭を占領してしまうものもあるので、気をつけましょう。
  • 宿根草私のおススメ:ジキタリス・ベロニカフェアリーテール・ラベンダー・ブルーセージ・ピオニー・アナベルオキシペタラム・ユーフォルビア・ラムズイヤーアジュガ・ホスタ・クリスマスローズ

シェードガーデン

日陰の多いガーデンです。花にはお日様は必要です、シェードガーデンでも真っ暗では花は咲きません。
数時間でも日の当たる半日陰がシェードガーデンには向いています。

シェードガーデンの花は落ち着いた色合いのものが多いです。
カラーリーフなどを上手に取り入れて、さみしくならない様にしましょう。
トレリスなどのアイテムを加えたり、ガーデンライトを入れたりしても個性的なお庭が
できるでしょう。

私のおススメの花は,ヒューケラ・ギボウシ・クリスマスローズ・アジュガ・ユキノシタ
アガパンサス・アジサイ・西洋アジサイ・オダマキ・アスチルベ


色彩を足すために斑入りのギボウシやヒューケラの色を選んで作ってみると楽しいですね

ジャンクガーデン

ガーデングッズを置くだけでとてもオシャレに見えますね
最近ではとても多くのアイテムが増えて、どんな趣味にも対応できるようになってきたので、是非自分の好みを見つけて使ってみてください。

庭のレイアウトを描いてみる

さあ、テーマが決まったらレイアウトを描いてみましょう。
庭のスペースを考えずにあれもこれもと欲張り過ぎると、使い勝手が悪かったりするので
不要な要素はできるだけ省き、現実に即した庭のイメージを作ることです。

これは実際に自分の庭を作った時の経験ですが

  • 初めて設計図を描きました。はじめに必要なのは実寸の縮小がいることです。

  • 図面は何枚もコピーしておきましょう。一度ではなかなかうまくいきませんでした。
  • 一番メインになる場所、私の場合は玄関の門周りに石を敷く幅を決めました。
  • 裏に続く道が要ります。できるだけ行き来が楽にできる幅と植栽ができるようにしよう。
  • シンボルツリーはケヤキの数本立て。大きくなっても邪魔にならないスペースの確保が必要でした。
  • 主庭には芝生を貼り道路側はボーダーガーデンにする。
  • テーブルとイスはケヤキの木陰に置けるスペースを取る。

大まかに自分の入れたいものを書き出してみましょう。それを基に設計図を描いてみましょう。

 

 地割を決める

地割を決めることは、庭づくりを具体化する作業です。大まかに敷地を区分して、それぞれの用途をはっきりさせます。

細かく区切ると、庭のトータルな雰囲気が損なわれたり狭い庭がますます狭くなったりします。多くの要素を求めないであっさりした配分をすると美しい庭づくりができます。

地割が決まったら必要なものが何か。費用はどの位つかうのか。
自分の予算に照らしあわせて決めていきます。

  • 土または土壌改良材
  • 肥料
  • 樹木や芝生
  • 敷石や縁石
  • 道具(スコップ・熊手・庭ホウキ)

先ずは大きなことから取りかかり、形作りをして行きます。
(自分で無理なことは業者さんにお願いしましょう。上手に聞けばアドバイスも頂けるかも知れません。

 

土づくりをする

土づくりは大切な作業です。
最初は業者さんによっては真砂土だけ入れることもあります。
これでは花は育ちません。花や木を植えるところには腐葉土や培養土、有機肥料を混ぜたりして
土を肥やすことが必要です。

充分に土が慣れ土の色が黒く肥えた土になってから、草木を植えましょう。

好きなお花や木を購入して、将来の姿を想像しながらゆっくり庭づくりを楽しんでください。
自分で作った庭は専門家にはできないことがあります。
そこにはその人の好みがいっぱいであり、愛があふれていること。

そこで生活するのは庭の主なのです。型どおりでない愛にあふれた庭づくり。
育てる庭づくり。やってみませんか?

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