ハーブにはいろいろな効能があるのは良く知られていますが、今回は身近にあるハーブの中から効能にそったハーブの使い方をご紹介します。
ハーブの歴史は古く、ハーブの効能の発見は人類の起源にまで遡るといわれています。
香りだけでなく、お茶にしたり石鹸にしたり医薬として使われたりいろいろな形にして
太古から使われてきましたが、今回は効能に合わせた最もポピュラーなハーブの使い方からお話します。
ハーブは身体に合わないことがありますので、ご使用の場合は注意が必要です。
特に妊婦・高血圧・糖尿病・アレルギーなどの疾患や症状をお持ちの方は医師の指示が
必要とされますので、使用にあたっては重々ご注意ください。
リラックスをサポートするハーブ
何か気になることがあったり、興奮するような出来事があったりとなかなか気の休まらない
現代を生き抜くためにはしっかり休息をとることは大切です。そのためには心のリラックスが必要。
ハーブの力を借りて、リラックスする力を補いましょう。
カモミール
地中海沿岸原産のキク科のハーブです。
「癒しのハーブ」の代表格。
リラックス効果に優れ不安を和らげ安眠を促す効果と
消化器系の不調の改善に効果が期待できます。
爽やかさと甘さのある香りはアロマテラピーや薬用
ハーブティーとして使われてきました。
ラベンダー
ラベンダーはシソ科のハーブで鎮静作用があり緊張や
イライラを落ち着かせて健やかな状態へと導きます。
ハーブの女王と呼ばれるほど使い道も多く、ハーブティーや
ポプリ、バスオイル、芳香剤などに使われています。
ポプリやピローミストにして、枕元で使うと安らぎを
与えてくれるでしょう。
レモンバームはシソ科の多年草です。
レモンに似た爽やかな香りがするので
お料理やハーブティーとして使われています。
抗うつ作用があり不安や緊張を和らげてくれます
気持を明るく前向きへと導きます
シソ科のハーブで最もよく使われているのではないでしょうか
消化作用や鎮静作用があり緊張を和らげて心身をリラックスへと導きます。清涼感のある香りは飴や歯磨剤の香料などでも
お馴染みですが、スッキリしますね。
ハーブティ、お料理、菓子、飲料水、ケーキのトッピングなどでもオシャレに使われています。
免疫力を高めることをサポートするハーブ
免疫力を高めて細菌やウイルスが身体に侵入しても、毒素を取り除き感染症にかかりにくくする
サポートをしてくれます 風邪のひき始めにも効果が期待できます。
エキナセアは免疫力を高め風邪や膀胱炎などの
感染症を鎮める効果が期待できます。
味も飲みやすく、風邪のひき始めなどには
身体が回復するのを助けてくれます。
妊婦・授乳中・キク科アレルギーの方は使用は
避け又、長期使用も避けてください
タイム
タイムは強い抗菌作用と抗ウイルス作用を持ち
感染症を鎮めるサポートをしてくれるハーブです。
喉が痛いときやインフルエンザなどの感染症の予防に
タイムをいれたハーブティーをうがい薬として使っても
効果的です
エルダーフラワー
万能の薬箱と言われるエルダーフラワー。
粘膜を浄化して呼吸器の気道をきれいにする働きをします
アレルギー性鼻炎や花粉症など、鼻詰まりの症状を
緩和する効果が期待できます
エルダーフラワーティーはうがい薬として使います
抗ウイルス性・抗炎症性があり
欧米ではインフルエンザの特効薬として使用。
種子・青いうちの果実・葉は毒性がありますから
市販されているものをおススメします
美肌をサポートするハーブ
美肌効果が期待されるハーブです
ヒースやエルダーフラワーは美白・カレンデュラは肌アレ・ローズヒップはビタミンC
他にもラベンダー・ローズ・ローズマリーなどの精油もお風呂に入れると効果的です。
ヒース
ヒースはツツジ科の植物でアルブチンという成分を多く含みます アルブチンはメラニンの生成を
防ぎ美白効果があると言われています。
美容関係ではローションやパックなどに使用され
ハーブティーにしていただくこともあります。
カレンデュラ
カレンデュラは皮膚のガードマン
傷ついた皮膚や粘膜・血管を修復して保護してくれます
日焼けなどの肌トラブルにも効果的です。
ハーブティーにして飲めば、胃や粘膜の炎症を抑え
女性の生理痛・月経不順・更年期障害の緩和にも
効果的です。
ハーブティーも綺麗な色で飲みやすい味です。
ローズヒップ
ローズヒップティーはビタミンCが豊富で有名。
メラニン色素の生成を抑えて、コラーゲンの生成を
助けてくれるので、アンチエイジングに効果的です
女性ホルモンのバランスも整えて、明るい気分に
させてくれるでしょう
少し酸味があるのでブレンドしてハーブティーに
しても良いですね
ローズマリー
ローズマリーはお料理に良く使われています。
清涼感のある良い香りと、細胞の老化を防止する抗酸化作用
があるので若返りのハーブとしても有名です
効能は様々で記憶力や集中力を高め、消化機能を高め
新陳代謝を促進する効果が期待できます。
疲れたときに元気をサポート
疲れた時に飲むと元気をサポートしてくれるハーブです
ジンセンは和名は高麗人参、通常では4年~6年育った根を収穫し乾燥して使います
昔より漢方薬としても、幅広い効能で「万能薬」として使われてきました
最近では美容効果の点でも注目されています
ジンセン(高麗人参)
ジンセンは臓器の働きを円滑にし身体の不調を整える
働きをサポートします。
疲労回復効果や滋養強壮効果があり、心身を元気に
サポートしてくれますサポニンという成分に抗酸化作用があり肌の老化防止に
効果的とされています
粉末にされたものが市販されていますので
簡単に使用できますが、味はやや苦いのでハチミツなどを入れて飲みやすくしても良いでしょう
少し値段も高いです
マテ
マテはマテ茶として有名です
ビタミンやミネラルを豊富に含み心身を強壮し
疲労回復に役立ちます
又、新陳代謝を高め冷え性やダイエットもサポートして
くれます
妊婦・授乳中・子供や高血圧・心臓病の方は
使用を避けたほうが良いでしょう
ダイエットのお助けハーブ
ダイエットをするためには必要な糖質の吸収を抑え、溜め込んだ要らないものを押し出す力が
必要です。その力をサポートして身体をスッキリさせてくれるハーブです。
ギムネマ:食前に摂取すると糖質の吸収を穏やかにしてくれるダイエット茶の代表ともいえるハーブ
マテ茶: 別名「飲むサラダ」とも言われビタミン・カルシウム・鉄分を含み活力をサポートしてくれ るハーブです 脂っぽい食事を好む方のダイエットサポートに。
マルベリー:最近お馴染みの「桑の葉」です。 糖質・炭水化物などの糖質の吸収を穏やかにし、ダイエットをサポートしてくれます
ジンジャー
ジンジャーは和名:ショウガです
ジンゲロンやショウガオールという成分が含まれており
血液の循環を良くして身体を温めてくれます
消化促進もサポートします。
乾燥ジンジャーはよりポカポカパワーがUPします
お茶やお料理に上手に取り入れましょう。
ダンデライオン
ダンデライオンは和名:西洋タンポポ
葉にはビタミン・鉄分・カリウム・ミネラルなどが豊富で
貧血や体内に溜まった要らないものを輩出して
便通を良くし、むくみを緩和してしてくれます。
たんぽぽコーヒーは根をローストし熱湯をかけて
いただくティーです。
カルダモン
カルダモンはお料理のスパイスとして良く使われています
カレーにも使われていますね
消化器や呼吸器の不調を改善する働きがあり
胃の分泌を促進して消化をサポートしてくれます
食後に飲むと口臭予防もサポートします。
ジュニパー
ジュニパーの実は利尿・発汗作用・消化促進などの作用を持つハーブです
血液の循環を促進しリュウマチや関節痛を緩和する働きがあると言われています
妊婦・腎臓病の方は使用を避けてください
又、1か月以上の長期使用もさけましょう
ハーブティー
自然の恵みハーブの力を借りて手軽に元気になるハーブティー
不要な添加物の心配も要らないし、なんだかホッとする時間を作ってくれます
茶葉から漂う香りと、抽出されるのを待つ時間も楽しみの1つですね。
何だか貴重なお茶をいただく様な特別な時間です。 (*´▽`*)
ハーブティーを作るには先ず茶葉の選択が必要です。
午後のひと時、ゆっくり心身を休めるカモミールティー。
家事で少し疲れたら紅茶にミントの葉を加えてミントティーにして。
お風呂上りに美容パックをしながら、ローズヒップティーはどうですか?
冷え性の方は甘酒にジンジャーをいれていただきましょう。
こうしてみると、健康な日々を送るためにハーブティーを活用していけそうですね。
自分にあった香り、味、飲みやすさなど少しずつ試してみてください。
ブレンドしたハーブティーはいろんな効能の相乗効果を得られるのでブレンドもおススメです。
ハーブティーの茶葉の選び方
ハーブティーの作り方はフレッシュな採りたてのハーブを使う場合とドライハーブを使う場合があります
フレッシュなハーブは家庭菜園で気軽に作れる
ミント・バジル・ローズマリー・タイム・レモングラス・フェンネルなどがおススメです。
きれいに洗って使ってみましょう。
あまり難しいハーブは部位によっては、使って身体に害がある場合もあるので
市販されているドライハーブを使ったほうが賢明です
市販のドライハーブの場合も安全な素材のハーブを使って、知識が豊富な
(特に禁忌症 アレルギーなどに詳しいか ハーブの効果)専門店のほうが確実です。
通販やネットで購入する時は、口コミなども確認してみましょう。
ハーブティーの入れ方
- 摘みたてのハーブは良く洗い、水気を切ります。
- ティーポットにお湯を沸かし、ハーブを軽く叩いて入れます。
- 蓋をして約5分程度蒸らし、お茶の色で好みの飲み加減を判断します。
- 注ぐ前に軽く混ぜると均一な味になります。
ドライハーブの薬効はフレッシュハーブの薬効力より何倍も有効的であると言われています。
保存もきくので使いやすさも良いですね。
ドライハーブのハーブティーの作り方もほぼ同様ですが、蒸らす時間を調整しないと
濃くなりすぎる茶葉もありますので気を付けるところです。
今回はハーブの中でも代表的なハーブの効能や使い方をご紹介しました。
生活の中に少しハーブの力を借りて、健康のためや趣味として楽しみながらハーブを使ってみませんか。